183-参-本会議-030号 2013年06月26日


2013年6月26日

○西田実仁君 私は、公明党、自由民主党を代表して、ただいま議題となりました平田健二議長の不信任決議案に賛成する立場で討論を行います。
本日、この壇上に立って私の胸にまず去来するのは、議員としてはもちろん、人間としても大先輩である議長に対して、不信任決議を突き付けざるを得ない無念さであります。会期末の本日を迎え、今期限りで御勇退される御予定の議長に対して、不信任決議というはなむけしかできないのは、誠にざんきの念に堪えません。しかしながら、この度のてんまつはまさに議会制度の根幹を揺るがす重大事案であり、二院制に基づく日本の民主主義を壊しかねません。あえてここに、議長への不信任決議案への賛成討論をさせていただきます。
議長、あなたは、一昨年の十一月十四日、この本会議場にて議長に選出されました。私も一票を投じました。満場一致の選出でした。その際、議長、あなたはこう御挨拶をなさったのであります。「公平無私を旨とし、議院の正常かつ円満な運営を図り、本院が二院制の下における役割と使命をより一層果たしていけるよう、全力を尽くす決意でございます。」。
議長、二院制の下における本院の役割と使命とは何でしょうか。私は、立法府の一院として果たすべき最大の役割、使命とは、本院としての意思を明確に述べることであると考えます。賛成、反対、それぞれの立場がございましょう。しかし、どの立場であれ、国民の代表としてここに参集している議員一人一人の意思を明確にする、それが衆議院と異なろうが、同じくしようが、議論を尽くして結論を出す、決める政治、結果を出す政治こそが本院の最大の役割と使命であると確信をいたします。
しかるに、議長、あなたは、その役割と使命を果たすべき、採決をする本会議を開催しないと早々にお決めになってしまいました。すなわち、先週六月二十一日の金曜日、午前中の本会議をあっさりと散会し、その後に設定されていた政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会、倫選特の審議を見ることなく、本会議再開の道を早々に閉ざしてしまったのであります。
その結果、衆院から送られて六十日がたとうとしていた衆院の区割り法案について、参院本会議での採決ができなくなりました。参院としての意思を明確にする機会が奪われてしまったのであります。同法案は、憲法が定めるみなし否決の規定により、一昨日、衆院本会議で再可決されました。採決もしていないのに否決とみなされたことは、誠に不本意、誠に残念であります。
こういう結果にならないよう、私ども与党は、衆院の〇増五減を実現する区割り法案については、一日も早く審議を行うべきと主張し続けてまいりました。〇増五減法案そのものは、昨年の臨時会にて民主党、みんなの党も賛成して成立しております。区割り法案はそれを実行するための法案であることから、本来は民主党もみんなの党も同法案成立への責任があるはずです。
百歩譲って、さきの臨時会とは立場が異なるというのなら、衆議院の新たな定数削減法案は、参議院先議ではなく、衆院から提出すべきものと考えてまいりました。その意味から、みんなの党が本院に提出した十八増二十三減法案なるものについては、委員会に付託すべきではないと主張したわけであります。
ただ、衆院から送付されてきた区割り法案について、いつまでも審議が膠着して進まない事態は避けるべきとの観点から、議長、あなたのあっせんを受け入れて、大変に不本意ながら十八増二十三減法案の委員会付託は認めました。議長あっせんは、すなわち本院での区割り法案の審議を促し、本院における同法案への意思を明らかにするよう、加速させるものでありました。
そして、先週の木曜日には、自民党の脇国対委員長とともに私も議長の下へと出向きました。副議長、議運委員長も同席されておられました。その際、私たち与党は、翌日の本会議後に倫選特委が設定されていること、これは議長あっせんのおかげであり感謝申し上げるとともに、金曜日は憲法が定めるみなし否決の期限でもあり、是非、院としての意思を示すために、本会議は散会とせず休憩を宣告してもらいたい旨、申し上げました。
翌日、すなわち金曜日の朝、議院運営委員長も議長の下に出向き、本会議を一旦休憩、午後に再開すべく協議を行いました。いずれも、本院としての採決を行い、参議院の意思を示すべきであるとの固い思いからの行動であります。
ところが、議長、あなたは、議運での協議を続けてくださいと議運に全てを丸投げし、あっさり散会を宣告してしまったのであります。そこには、本会議を休憩も散会も宣告できるのは唯一、議長であるとの自覚もなければ、みなし否決となるかならないかという重大かつ最後の機会に対して、議長としての指導力を発揮しようという気概もありませんでした。その結果、本院は自らの意思を明らかにする最後の機会を奪われてしまったのであります。
議運での議論が紛糾しているのであれば、参院の権威を思い、議長としてリーダーシップを発揮して、本会議は休憩とする、後は午後の特別委員会の審議の様子を見ながら判断するということもできたはずであります。もちろん、特別委員会の審議次第では、休憩後に本会議を流会とすることもあり得たでしょう。ところが、議長は行動しませんでした。参議院として、みなし否決とさせない、最後の最後までのぎりぎりの努力の道は、あっさりと途絶えてしまったのであります。
その全ての責任は議長にあります。議運の採決の結果に委ねたのみと言われるのであれば、委ねた結果、民主党とみんなの党の数の力に任せた委員会採決によって、区割り法案に対する参議院での採決が見送られたとの結果にも責任を負ってもらわなければなりません。
そういう数に頼んで本院の役割と使命が放棄されないよう、事前に私ども与党からも、また議運委員長からも再三にわたる申入れがなされてきたにもかかわらず、議長は指導力を発揮できませんでした。その責任は誠に大きい。不信任という重大な決議を提出する十分な理由があります。
以上、平田議長への不信任決議提出に至った経緯、私どもの思いをるる述べてまいりました。区割り法案について二十一日の本会議での採決を見送ったことは、以下に述べる三つの結果をもたらしました。議長は唯一、本会議の休憩も散会も延会も宣告できる本院の統括者であり、これらの結果責任を負うべきであります。
第一に、国民の代表たる参議院議員一人一人の審議権、議決権を奪った。第二に、決められない参議院、決めない参議院へとおとしめた。第三に、その結果として参院不要論を助長した。
以上、参議院議長平田健二君に対する不信任決議案に賛成する立場からの討論といたします。
出席する参議院議員の皆さん、数に頼むのではなく、話合いによって参議院での採決を促したにもかかわらず、みなし否決との結果に導いた議長への不信任決議案に御賛同いただき、もって参議院の権威回復に一票を投じていただきますようお訴えし、私の賛成討論を終えます。(拍手)

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