国交委員会・第18号 2006-05-18


2006年5月18日

【質疑事項】
都市計画法改正案について参考人質疑
1.市民参加のまちづくりについて
2.山王まちづくり協定について
3.川越市のまちづくりと都市計画法について
4.まちづくりにおける人材育成について
5.郊外の現状の中で中心市街地を活性化するポイントについて

○西田まこと君 公明党の西田実仁でございます。
本日は、4人の参考人の方々、誠にお忙しい中、ありがとうございます。
まず初めに、順次お聞きしたいと思います、富塚参考人にお聞きしたいと思います。
大変に興味深い幾つかの具体的な事例を挙げていただきました。
2つお聞きしたいと思います。
ひとつは、市民の参加ということを大変に丁寧になさって、その積み重ねの上で今のこのまちづくりがあるということが強調されておられました。
よく聞くということが大事だと先ほどもお話しされていました。その上で、市長としてのメッセージというか、こういう町をつくりたいというそのメッセージをどう共有していくのかというところに、どんな御努力をされてあるいは御苦労されたのかということをまずお聞きしたいと思っております。
あわせて、2つ目ですけれども、これは具体的な話です。山王まちづくり協定というんでしょうか、先ほどお話しいただきました、空き店舗になって後継者がいない場合、空き店舗のままにしてならないというようなお話だったかと思います。実質的なある意味で私権の制限をしているのか、ちょっとその辺の、具体的にもうちょっと教えていただければと。
この2点、お願いします。

○参考人(富塚陽一君) 最初のお尋ねでありますけれども、先ほど申し上げておりますように、市民との対話については余り、大変生意気な言い方ですけれども、役職の堅苦しい人は参加しないと、もう若い係長が中心になって何でもざっくばらんに話し合うというそういうスタイルでやってもらっていると私は理解をしています。立派な審議会の会合のようにというよりは、もっとざっくばらんにふだん着のまんまで、それぞれ、何人も何人も都合のいい人が来てくれるというようなそういうフリーな立場での、大体そんな、担当がこの人が主任だったりしますので、私たちはそれをまず状況を見ながら判断をしているというような状況です。
ただ、あと方針につきましては既に公約とかいろんなところに申し上げておりますので、町はやっぱり中心部はしっかりやろうよ、機能は充実強化していこうよ、いろんな方針はもう大体広報やらいろいろ計画のサイドで申し上げておりますので、私は随分理解はしていただけてるかなというふうに思いますが、同様に職員もその趣旨で頑張ってもらっていると思っておりますので、私が直接汗を流してというよりも、大変怠け者風で格好悪いんですけれども、よくみんなで協力してやっていけているというふうに申し上げておきたいと思いますので、ちょっと答弁になりませんけれども、よろしく御理解いただきたいと思います。

○西田まこと君 もうひとつ、山王まちづくり協定のお話ですね。

○参考人(富塚陽一君) あ、山王町ですね。
それは、実際に今のところまだケースは出ていませんけれども、とにかく従来のような都市計画、街路を入れて町を改造するというようなことはやめようと。もうお向かいさんにすぐ声が届くような状況にある商店街ですから、それを尊重しながら、お互いに近隣関係を大事にしながらやってきたところでありますし、ですから、やっぱりひとつの共同体としての、まあ紳士協定といいますか、そういうことで申合せをしているので、先生のおっしゃるように、逆からいえば権利を制限しているというふうに言えなくはないとは思いますけれども、そこのところは、長年の間ここで私たちも育ってきたし、みんなと親しんできたし、今日、ここにございますようにナイトバザールというのを、この表をごらんのとおりですけれども、もう市民は楽しみにしながら、この人たちと一緒に商店街で交わっているというそういう関係もありますので、今のところトラブルはないと思いますが、実際にそういうことはないとは限りませんけれども、今のところ順調に理解をしていただけていると。全国的にはどうかは知りませんが、県内では唯一ではないかというふうに思います。
在来の狭い街路でも、歩道の安全性を考えるとかしながら、お互いにおはようといって声を掛けて確認し合える関係というのは非常に私はいいのではないかというふうに思って、尊重していきたいと思っていますが。

○西田まこと君 そういう意味では大変に新しい試みであり、また、今市長がおっしゃったような共同体、コミュニティーをまた再興していくという意味でも大変重要なことではないかと、私も今お聞きしていて思いました。
次に、西郷参考人にお聞きしたいと思います。
実は私、出身というか地元は埼玉でございまして、川越はもうしょっちゅう行きますし、またいろんなところで、子供たちも喜んであの町を歩いたり、大人も子供も菓子屋横丁へ行ってお菓子を買ったりとか、大変に歩いて楽しいまちづくりになっているというふうに私も常々思っております。しかしながら、これは実は旧まちづくり三法の下でもこうなっているわけでありまして、そういう意味では旧まちづくり三法の中で川越のようなまちづくりができるわけですよね。
ただ、今その改正をして新しい三法を作ろうとしているわけでございますので、この新まちづくり三法に更に旧に加えて積極的な意味合いを見いだすとすれば、どういうところにあるのか。つまり、川越でも今、改正する前からできているわけですので、一生懸命やってできているわけですが、そのことをちょっとまずお聞きしたいと思います。

○参考人(西郷真理子君) 今回上程されております都市計画法に関しては、先生方もおっしゃっていますように、やはり川越においても郊外の大型店の問題がありますので、それをきちんとコントロールできるようになっているということで言えば、まちづくり三法の段階よりバージョンアップというと大変あれですけれども、そういう内容になっているというふうに感じております。
あと、まあ中心市街地法を含めてなんですけれども、コントロールするということとそれでは町の中が本当にそれで良くなるのかというのがずっと議論であるわけですね。それは、私は様々なチャレンジが可能なように法律体系がよりなってきているというふうには理解しております。
ですから、今までですと、もうこれしかできないんですよみたいな話で、それに入らないところは全部切り捨てられてきたわけですね。川越に関してでも、やはり町の人たちがやろうと思うところは制度に乗らないところもたくさんありまして、それは自分たちでやってきたということがありますね。
今回、ですから、川越なんかでも、次のテーマはやはり、商業は活性化したわけですけれども、住宅をちゃんと入れていきたいというのは町の人たちは思っているわけですね。ですから、埼玉近辺で活動しています大きなディベロッパーが高層のマンションは造っていますけれども、それ以外で住民の人たちが町屋型でいい住宅を入れたいというようなことも考えているようなので、住民サイドでのそういうある種の私が申し上げているディベロッパーのようなものが、川越のひとつのチャレンジとして今回の御支援の中で可能なんじゃないかなというふうには思っております。

○西田まこと君 ありがとうございます。
続いて、浅見参考人にお聞きしたいと思います。
先ほどのお話の中で最後に人材の話をされました。正に、まちづくりにおける人材をどう育てていくのかということは大変大事な面だというふうに私も思っております。
今、既に西郷さんのような何かカリスマ的な人ももちろんいると思いますけれども、カリスマはそんなに一杯いないわけでありますので、カリスマでない普通の人でもまちづくりをしっかりできるような、そういう人材をどう育てていくのか、どうしていったらいいのか。これは、必ずしも社会人だけではなくて、子供のころからの教育も含めて、もし御所見があればお伺いしたいと思います。

○参考人(浅見泰司君) 人材の育成の件なんですけれども、確かに現在、人材育成がなかなか難しいというのは事実だと思います。これは、一つにはそういった人材が実際に生かされる場がなかったということもあると思うんですね。やっぱり我々はそれを業としていけばそれなりにプロになっていくというところがございます。そういった意味では、ポジションが人をつくるというようなことを少し積極的に取り入れてもいいんではないか。
ですから、具体的に言いますと、例えば中心市街地におけるオーガナイザーといいますかタウンマネジャーといいますか、そういったような仕組みを少し積極的に導入していくということが必要なのかなという感じがいたします。
そういった人材というのは、実は非常に難しいのは、あるひとつの専門性だけを持っていてできるというものじゃないと思うんですね。そうではなくて、ある程度チームでやっていく、ないしは多分野の知識を持ってやっていくと。カリスマであればもしかすると多分野の知識の権化みたいな方がいらっしゃるかもしれませんけれども、実際には難しいとすると、そういった形でチームでサポートするようなことも併せて考えていくという必要があると思います。
人材育成というと、すぐに例えば社会人大学院とかそういったことに話が行きそうなんですが、私はやっぱりこういったかなり実務に近いことですので、実務をしながら人を育てるという発想をもうちょっと取っていくべきではないかというふうに考えております。

○西田まこと君 ありがとうございます。
最後に、阿部参考人にお聞きしたいと思います。
先ほども佐藤先生からもお話ございましたが、郊外で、例えば調整区域において既に、大規模な集客施設が既にある、あるいは公共施設も既にある、そういう中で、町中を開発をしていくとなると、やはりアクセスを良くするとか郊外に住んでいる人が中心市街地に行きやすいようにしていくというようなことも大事になってくると思うんです。何もないところに絵をかくわけではもちろんありませんので、既にある現状の中で中心市街地を活性化するときにどういうことがポイントになるのかということをお話しいただければと思います。

○参考人(阿部成治君) 何がポイントになるかと、そうですね、今のお話でも交通のことに触れられたと思うんですけれども、私は非常に交通が大切だと思います。
実は以前、都城にいたときに、都心で商店街で買物している人の追跡調査というのをやったことがあるんですね。どこかから出てきた人が一体どこに行くかと、どういう関係があるかと。そういうふうに追跡していくと、まあよその店に行く人もありますが、そのまま自宅に帰る人は意外と少なくて結構バス停に行く人が多いんですね。だから、その辺からもやっぱり交通というのは大切だなということで、ひとつの重要なポイントだと思います。

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