自動車車体整備現場の全国調査を実現
現場の声を聞く
熊谷市のある車体整備工場。 整備士の話に真剣に耳を傾ける西田が、そこにいた。
「損保会社が提示する金額では、充分な修理ができない事があるんです」
話の内容は、事故車の修理代金に関すること。
損保会社の支払う代金と、実際の経費や整備士の仕事量とが、釣り合わないことが多いという、切実な訴えであった。
車の整備士は、車の安全を確保するため、必要と思われる整備の工程をおろそかにできない。その一方、少しでも修理を安くするため、値切りを要請する損保会社もある。
損保会社の要請を断れば、次から仕事は来ない。だから、無理をしてでも安い仕事を受け続ける――この悪循環が、整備業者と整備士の負担を増大させていた。
整備士自身の健康面や、車の安全面に影響を与えかねない状況が、そこにあった。
「何とかしなければ…」
窮状を訴える声を、西田は静かに、うなずきながら聞いていた。
実態を調査しろ!
2009年11月、西田は国会でこの問題を取り上げた。
「この問題に対する実態調査を開始すべきである」
と切り込む西田。
迫られた前原国土交通大臣は、「金融庁と協力して実態を調査し、結果を報告したい」と約束した。
その結果、2010年2月から、全国一斉の実態調査が始まったのである。
ある車体整備業者は言う。 「この業界に関する国会質問は、本当に画期的なことなんです。国会中継に拍手し、涙して喜ぶ者もいました」と。
埼玉県自動車車体整備協同組合理事長の福本光男理事長も、西田の誠実な仕事ぶりを高く評価している一人だ。
「何より現場第一で、私たちの町工場にも、どんどん足を運び、親身になって話を聞いてくれる。その普段から飾らない振る舞いが、どれだけ私たちの励みになっているか」
西田は語る。
「小さな町工場で、深夜まで黙々と働く父の背中を見て私は育ちました。『おやじの背中』が私の原点です。だから“まじめに働く人の努力が報われる社会を作りたい”と心から願うようになりました」












西田まこと